4/6播種の春大根が、一気に伸びて「美味しそうでしょ、食べてみる?」とささやきます。
直径が5cm程になり、来月中旬には収穫出来そうと喜んでいた5日前の土の位置から比べると、驚くほど生長しています。
アブラムシ退治をしたあと、べた掛けの不織布をトンネルにするつもりでいましたが、ついそのままで、もう不織布がはちきれそうです。
アブラムシの被害はなくキレイな葉ですが、かじられた穴は、バッタの赤ちゃんたちのようです。
洗ってみると、ネグサレセンチュウの被害らしき点々がありましたが、「春大根はこんなもの」ばあばのひとことで食卓へ。
でも気になります。
「ネグサレセンチュウ予防防除法 」
- 対抗植物 (センチュウの密度を積極的に低下させる植物 )を栽培し鋤込む。
ヘイオーツ、マリーゴールド - 輪作 キタネグサレセンチュウの寄生しにくい作物と輪作する。
サトイモ、サツマイモ、アスパラガス、ラッカセイ - 有機物施用
作付け前に 完熟堆肥 3~4㎏/㎡を鋤き込む。
収穫後に 乾燥.発酵鶏糞 0.5~1㎏/㎡を鋤き込む。
鶏糞を鋤き込み、効果が持続のマリーゴールドを植えてみます。
[ マリーゴールドの栽培方法 ]
4月上旬以降に播種を行い、約1ヶ月育苗した苗をほ場に定植します。
定植は、畝幅50㎝、株間40~50cmとし、窒素成分で10g/㎡以上施肥します。
マリーゴールドによって畝間が覆われるまでは、雑草の発生を防ぐため、適宜中耕を行い、生育の状況によっては追肥も行います。
「活用上の留意点」
マリーゴールドを栽培すると、土壌中のキタネグサレセンチュウがマリーゴールドの根に侵入します。
侵入したセンチュウは、一定期間生存しますが、根の中で増殖することができずに死滅し、土壌中のセンチュウ密度が低下していきます。
このことから、防除を効果的に行うには、キタネグサレセンチュウを効率よく根に侵入させることが重要であり、マリーゴールドの根を均一かつ高密度に張らせる必要があります。
マリーゴールドの根をしっかりと張らせることで、地表下40cmの深層でも効果が見られます。
マリーゴールドの根を高密度に張らせるためには、以下の点に注意する必要があります。
- ネキリムシの被害を受けて欠株が生じた場合は速やかに補植する。
- マリーゴールドの栽培期間は約3ヶ月間を目安とする。
また、後作のダイコンを播種する1ヶ月前には鋤込みを行い、マリーゴールドの腐熟期間を十分確保する。 - キタネグサレセンチュウは雑草に寄生して増殖するため、雑草が繁茂すると防除効果が劣るので注意する。
- マリーゴールドは初期生育が緩慢であり、雑草との競合により生育量が確保されない場合があるので、特に生育初期の除草に努める。